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2017年9月11日月曜日

日本と世界の就活事情


 現在の“日本と海外の就活事情の差”を明確に把握されている方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。日本と海外の就活は大きく違います。その違いを把握するだけでも、皆様の就活における考え方や、未来の在り方が少し変わるかもしれません。
日本の就活とアメリカ・ヨーロッパなどの海外(※以下“海外”)の就職活動での違いは「新卒概念の有無」、「即戦力を重視するか否か」です。世界各国それぞれの伝統、文化、国情がありますが、先の2点が日本とその他の国々との特徴的で顕著な差となって顕れています。
 では先ず日本と海外の実状についてですが、日本の場合は、企業が一括採用活動を行っているので、全員ゼロベースで育てます。そのため学生時代に「何を学んだのか」よりも「どんな人間なのか」という人物重視で慎重に考査する傾向があります。一方海外の場合は、即戦力が必要という伝統的な価値観が強く、学生時代に学んだことが何よりも重要になるのです。海外は日本と違い研修制度などが整っている企業は少ない為、学生時代に学んだことが何より採用活動に大きな影響をもたらします。
 ここでアメリカとヨーロッパの国々の特徴に触れますと、
A.アメリカ:学生の就活の時期は大学一番最後の学期か、卒業後に自分のタイミングで学生が職を探し始めるのが一般的です。基本的に就活シーズンというのはなく、年中通して企業に応募できます。また企業が実施するインターンシップに参加する学生が多く、高校生から夏休みなどを利用して積極的に参加し経験を積みます。お試し体験的な日本のインターンシップとは違い、入社後に即戦力として働けるスキルを携えておこうという考えです。

.ヨーロッパ:大学等で学んだ専攻を活かせる「職種」を選ぶ傾向にあるようです。一旦企業に入社した後は、職種を変えずに同じ業務を続けるのがヨーロッパの文化になります。それは転職しても同じで前職と同じ職種を選び働くのが一般的です。日本における新卒一括採用という概念はありませんので、大学卒業時に内定先が決まっていないという就職浪人が存在しません。新卒がメリットにならない、特にイタリア、ギリシア、フランスあたりでは卒業後のスキルのない若者に対して就職が非常に厳しくなっています。

 日本の文化とは本当に大きな違いがありますが、グローバル社会の現代において、ひとつ共通することがあります。それは具体的な「技術」「技能」が重要視される時代になったということです。

≪M.K.≫

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