こんにちは。お盆も過ぎ、今朝は暑さも少し和らいできたように感じます。
お盆の休みに久し振りに昔の映画を見ました。それは「生きる」という映画。亡くなった黒澤明監督が40代の時に創られた作品ですが、「自分にとって生きるとは?」「自分にとって仕事とは?」というテーマについて考えさせられる作品です。
市役所で30年間働いてきた主人公の初老の男性が、ガンで余命が僅かであることを知らされ、これまで事なかれ主義的に生きてきた自分の仕事や生き方に疑問を抱きます。そしてはじめて真剣に仕事の書類に目を通し向き合い、市民から陳情のあった小さな公園の建設を人生の最後に実現しようと奔走する物語です。
就活中の皆さんが応募する仕事を選ぶ際、「自分が何をしたいかわからない」「やりたい仕事が見当たらない」「リスクの少ない安定した仕事を選ぶべきか、リスクはあるが魅力的でチャレンジングな仕事を選ぶべきか」といった悩みを抱えている方もあると思います。
「仕事に何を求めるのか?」「何のために働くのか?」は確かに難しい問題です。「収入を得るため」「安定した生活を送るため」「身に着けたスキルや知識を活かすため」「自立するため」「社会や人の役に立つため」「仕事を通して未知のことに挑戦し自分を成長させるため」・・・etc.答えは人によってさまざまだと思います。
仕事に費やす時間とエネルギーが自分の人生の中でかなりのウエイトを占めることを考えると、どんな業界や会社、仕事を選ぶかで、その後の人生で自分が出会う人たちや得られる経験も大きく違ってくると言ってもよいでしょう。
少し大袈裟かもしれませんが「どんな仕事を選ぶか」は「自分がどんな人生を生きたいか」「自分がどんな生き方を選ぶか」と密接に関わっていると言えるかもしれません。
そういう意味で「就活」は自分が「人生」というキャンバスにどんな絵を描くか、どんな色に染めるか、を考える絶好のチャンスと言えるかもしれません。
(S.O)