こんにちは。今年は例年に比べ厳しい寒さが続いていますが、暦の上では立春も過ぎ、卒業式や新入社員の入社式の多い春が近づいてきました。
さて、皆さんは今「第4次産業革命」の真っただ中に生きているってご存知ですか?
「第4次産業革命って何?」と思われる人も多いと思いますが、最近新聞やテレビでも見かけることが多くなってきた言葉です。
18世紀末以降イギリスで蒸気機関などが発明され工場の機械化が始まった「第1次産業革命」、20世紀初め電力を使って自動車などを大量生産し工業社会が発展した「第2次産業革命」、そして1970年代以降電子工学やコンピュータなど情報通信技術が発達し工場などのオートメーション化が普及した「第3次産業革命」。それに続く大きな変革の波が、今起きつつある「第4次産業革命」と呼ばれているものです。
この新しい波を支えているのは、①インターネットで様々なものがつながるIOT(Internet of Things)とそれから生み出される「ビッグデータ」と呼ばれる膨大な情報の海。そして②コンピュータ自身がその膨大な情報を収集・分析・学習して画像や音声などを認識・理解し新しいサービスや価値を生み出すAI(人工知能)やAIを搭載したロボット、自動車などです。
この変革の波は工場などの製造業に止まらず、あらゆる産業や生活に及ぶと言われています。工業製品の生産、販売、消費といった活動に加え、健康や医療や介護、農業、建設などにも及ぶと言われています。その中でも最近急速に実用化が取り沙汰されるようになってきたのが、乗用車やトラックなどの自動運転車や、AIを活用した資産運用や貸し出し審査などフィンテックと呼ばれる金融サービスなどです。
こうした変化で職場も影響を受けることになりそうですが、新しい仕事や職業が生れることも期待されています。かつての産業革命では機織り職人さんから機織り機械のオペレーターになったり、馬車を操る「ぎょ者」からタクシーの運転手になったり。1970年代頃にコンピュータが普及してきた時代にもSE(システムエンジニア)やプログラマーなどの職業が新しく登場しました。
これからは文系でも理系でも、職場や家庭に入ってくるAIやロボットなどを賢く使いこなして仕事や生活を今まで以上に快適で効率的で楽しいものにしてくれる人や職業が求められることになりそうです。
日本はこれから10年後、少子高齢化がもっと進み介護や建設、物流、農業など様々な業種で人手不足が深刻化すると危惧されていますが、逆にそれが新しい産業革命を進展させる「日本の強み」になるかもしれません。 (S.O)
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