先日製菓メーカーの工場を訪問した。門を過ぎると甘い良いにおいが鼻腔をくすぐる。
人事担当者に工場採用の職種である生産技術職、工務職の仕事内容、研修制度、この会社ならではの働き方などをお伺いした。
工務は技術系の仕事で、電気系設備の保守点検、新設ラインの設計を行う。だが、機械の設置、調整などは外部委託しているので、業者との折衝、現場管理などが主要な仕事になる。また、生産管理の仕事はラインの運転、ラインの管理(機械の整備、衛生管理、製品を包むパッケージなどの部材の管理、パート従業員の管理など)が主要な業務になる。いずれも工場の安定稼動、製品品質を維持していくための現場リーダーの役割だ。個々の仕事を覚え、全体を見渡せるようになるまでに最低3年、一人前になるまでに十年はかかるのだそうだ。となると人材育成のためにどんな研修制度があるのか気になるところである。伺うと、他工場の見学・研修、資格取得支援、自己啓発支援、キャリア形成面談(年2回)など、充実した制度が設けられている。
応募者には、実際に工場を案内し仕事の様子を見てもらい、労働環境・条件を説明する。何より納得して入社してもらうことが大事なので、良いことばかりは言わないようにしているそうだ。それが奏功してか直近3年の離職者はいないそうだ。
工場勤務のメリットを伺うと、実働7.5時間で残業は少なく、自分の時間が有効に活用できる。製品の売れ行きは季節性があり、繁忙期は8月から12月。この時期は残業があるが、逆に閑散期は長期休暇もとりやすい。この会社の場合は年間休日125日、平均有給取得日数は10日ほどである。合わせて135日が実質の休日ということになる。ワーク・ライフバランスを考えて見ると魅力的だ。
ただし工務職は、機械の修理・交換などは工場が止まっている間に行うため、大型連休(5月、盆、正月)中に勤務となるケースもあるとのこと。職種によって多少異なる部分はある。
(Y.K)
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