ある朝、出勤すると突然、一緒に働いている職場の上司から自己PRをしろと言われ、面食らった。
Aさん「はい?・・・ 周りからは明るい性格と言われます。」
上司「そういうことじゃないんだよ、もういいや。」 「おい、B君自己PRしてみろ!」
B君「自己PRですか? 何を言えばいいですかね・・・」
上司「自己PRは自己PRだよ。 自分のアピールポイントがあるだろう。」
この会話を皆さんはどう思うだろうか?
改めて考えてみると、不思議なやりとりである。毎日顔を合わせている上司から突然、何の説明もなく自己PRするよう言われ、何のためか全く分からないまま、Aさんはその場しのぎで中身のない回答をしている。とりあえず、上司の指示には従った。上司の反応から求められていた内容ではなかったことが分かる。
一方、B君は上司の質問に対し、「何を言えばよいか」と目的を確認する質問を返している。ここから、より正確に応えようという姿勢がわかる。
皆さんの就活ではこんなことは起きていないだろうか?
まず、何のために自己PRしているのか?
ここで「内定を取るため」と考えた方は要注意。間違いではないが、もう少し深く考えて欲しい。自己PRとは、自分のことをよりよく相手に知ってもらうために行うのではないか。本当の自分を知ってもらい、その上で一緒に働きたいと思ってもらえる、そんな企業が自分にとって働きやすい会社だろう。
次に、毎日顔を合わせて一緒に働いているから自分のことを分かってくれているはず、というのは勝手な思い込みである。職場の同僚でなくても家族や友人でも言葉が足りず誤解が生じ、喧嘩になることもある。まして就職活動では、初めて会う採用担当者や役員の方々に短い時間で自分を理解してもらわねばならない。自分には当たり前のことでも相手は何も知らない。そう思って伝えるべきである。つまり、自分のことを何も知らない人に、どう伝えたら理解してもらえるか、それを念頭において話をするべきだろう。
だから就職活動では以下の2点を意識して欲しい。
①
目的意識を持つ
何のために志望動機、自己PRを伝えるのか。目的を持って臨む。
②
相手は私のことを何も知らない
私のことを何も知らない人に本当の自分を伝えるためにはどうすれば良いか。
就職活動はこれからが勝負!!
大阪新卒応援ハローワークでは、毎月、企業説明会や面接対策などのセミナーを開催していますので、ぜひご活用ください。
≪TAKACO≫